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ヨガのプラーナとは?その正体と意味

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プラーナという言葉を聞いたことがおありでしょうか? ヨガでは、プラーナという言葉がひんぱんに出てきます。プラーナは私たちの心や体を動かしたり、自然の中で変化を起こしたり、あらゆる存在の中に宿るエネルギーです。

私たちの健康にも深く影響を与えているといわれるプラーナとはいったい何なのか、その正体と意味をテーマに詳しく説明させていただきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

プラーナの正体とは

プラーナとは、サンスクリット語で「呼吸、息吹」という意味で、生命エネルギーや活力のことを指します。生命エネルギーは、人間だけではなく、目に見えるもの、見えないものも含めてすべての存在の中にあります。日本語でいう「気」に相当します。

プラーナは、科学的にはその正体がまだ解明されていません。プラーナは刻一刻と状態が変化します。新鮮なプラーナを体に取り入れて、体内に巡らせることが健康の秘訣となります。呼吸はプラーナを体内に取り入れる方法のひとつです。

プラーナの流れが滞っていたり、枯れていたりすると、心身の元気がなくなって重くなったりします。プラーナの流れが良いと、心身が軽く元気になったりします。逆に心身の状態が悪ければ、体内のプラーナの流れが滞り、心身の状態が良ければ、体内のプラーナの流れもよくなります。生活習慣を改めたり、ヨガのポーズや瞑想、呼吸法を行い、心身を良い状態に保つことが大切です。

 

↓プラーナをコントロールするためには呼吸がとても大切です。

 

プラーナについて深く知る

プラーナの定義は「宇宙に遍満する根源的エネルギー」です。プラーナとは「何かを変化させるエネルギー」とも言えます。例えば人間なら、食事をしたり、ヨガのポーズを行ったり、人と会話したり、私たちの心や体を動かすのは、プラーナの働きによるものです。

風が吹いたり、雨が降ったり、火力、電力、原子力、太陽エネルギーなど、人間以外にもプラーナの力は作動しています。水が温められて水蒸気になったり、冷やされて氷になったりするのもエネルギーが働いているから。目に見えるものだけではなく、目に見えないものも含めてエネルギーが存在するところにはプラーナが存在します。

プラーナの状態は常に変化しています。動きがあるおかげで、流れが滞らずに浄化され、適切に働きます。すべてのプラーナが正常に作動していれば私たちの心身は健康を保てます。

プラーナの通り道ナーディーとは

人体の中のプラーナの通り道をナーディーと言います。ナーディの数は文献によってさまざまな説があり、7万2,000本あるという説や、35万本あるという説、14の主要な気道があるなどという説があります。

主なナーディは3つあり、それぞれ「スシュムナーナーディ」「イダーナーディ」「ピンガラーナーディ」と言います。スシュムナーは背骨に沿って体の中心を貫くように存在しており、イダーとピンガラーはその周りを螺旋を描くように交差しながら流れています。イダーは癒しのエネルギーを司り、ピンガラーは活動のエネルギーを司ります。イダーとピンガラーはそれぞれ相反した性質を持ちます。

人間には7つのチャクラがあるとされ、それはスシュムナーに沿って存在しています。プラーナの通り道であるスシュムナーを浄化して健康に保つことが大切です。

 

↓ナーディーの浄化と呼吸法について書いています。

 

↓チャクラについて書いています。

 

クンダリーニ・エネルギー

プラーナの人体内での名称は「クンダリーニ」と言います。人間の尾骨付近の「ムーラダーラ・チャクラ(第1チャクラ)」に存在すると言われており、覚醒すると、背骨にあるスシュムナーというナーディーを通って頭頂「サハスララ・チャクラ(第7チャクラ)」に達すると言われています。

 

↓クンダリーニヨガについて書いています。

 

プラーナの構成

人間の体の中のプラーナの構成について説明します。

五つの鞘(パンチャコーシャ)

ヨガでは、人間の体を単に肉体としてではなく、エネルギー体として見たときに、中心に「プルシャ(真我)」があり、そのプルシャを包むように外側に「5つの鞘(層)」が存在すると考えられています。5つの鞘は、「パンチャコーシャ」と呼ばれています。サンスクリット語で「パンチャ」は「5つ」、「コーシャ」は「鞘(さや)」という意味になります。

5つの鞘は、体の外側から順に以下のような構成となっています。

食物鞘(アンナマヤコーシャ)
肉体。目に見える物質的な体の層。

生気鞘(プラーナマヤコーシャ)
呼吸や生命エネルギーの層。

意思鞘(マノマヤコーシャ)
心や意識の層。

理知鞘(ヴィジュナーナマヤコーシャ)
自分の内側に眠っている深い智慧の層。

歓喜鞘(アーナンダマヤコーシャ)
存在していることに対する歓喜の層。

特に外側の3つの層(食物鞘、生気鞘、意思鞘)が健やかで透明度が高く、浄化されていて、互いにつながりあっていると心身の健康が保たれ、内側の理知鞘につながりやすく、インスピレーションや直感をキャッチしやすくなると考えられています。

体のなかにある5つのプラーナ

私たちの体の中で働いているプラーナは全部で5つあり、それぞれの動きは連動していて、呼吸によってコントロールできます。息を吸うときにはプラーナに、息を吐くときにはアパーナに働きかけることが出来ます。

ヴィヤーナ(血液循環)
体全体を循環するプラーナ。その力で細胞に栄養を運んだり、血液を体全体に循環させている。

ウダーナ(発声)
喉から頭部にかけてを司る。発声やゲップをさせたり、エネルギーを高揚させたり、気持ちを明るくポジティブにする働きがある。

プラーナ(呼吸)
心臓や頭部にかけてを司る。五感、知性、感情をコントロールする。

サマーナ(消化)
胃腸周辺を司る。食べた物の消化や、呼吸、新陳代謝をコントロールする。プラーナとアパーナが混ざってサマーナが生じる。

アパーナ(排泄)
骨盤内を司る。排泄や生殖をコントロールする。老廃物や毒素が息を吐くときに排出されるように働く。

 

 

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